2月26日、岩手県・大船渡市で発生した山火事は、これまでに約2900haを焼失し、全壊76軒を含む住宅102軒など210軒の建物に被害が出ています。避難指示はすべて解除されたものの、今もまだ鎮火に向けて消火活動が続いています。
被害の爪痕が残る中で、東日本大震災から14年となる3月11日を迎えました。
人々の暮らしを脅かす自然災害に対して、家づくりにおいても防災対策の重要性は非常に高まっています。
今回のコラムでは、住まいの耐震性・耐火性に着目し、災害に負けない家づくりについてまとめましたので、これらの重要性について改めて考えるきっかけになれば幸いです。
●耐震性
最近よく耳にする「耐震等級」。1~3までの数字で「どれくらい地震に耐えられる構造か」という建物の強度を表しているのですが、それぞれの強さをご存じですか?
建築基準法で定められた最低限の耐震性能「耐震等級1」に比べ、1.5倍の耐震性能を持つ「耐震等級3」。消防署や警察署など災害時に防災の拠点となる建物と同じ強度です。
イワキでは、「耐震等級3」を標準仕様とし家づくりを提供しています。
耐震性の高い、ツーバイフォー工法(2×4工法)を採用し、一般的な木造軸組工法のような柱ではなく、面で建物を支え、強固な六面体構造で住宅をつくるのが特徴です。地震で発生する縦揺れや横揺れなどの外力を建物全体で受け止め、荷重を全体に分散させることで建物の全半壊を防ぐと言われています。
東日本大震災でも、2×4工法で作られた住宅(津波による被害を除く)は「当面補修をしなくとも居住に支障なし」と判定された住宅が95%という結果で、改めてその強さが実証されました。
2×4工法について詳しく見る >
また、耐震等級3の場合、火災保険で取り扱う地震保険の「耐震等級割引」が適用され、地震保険が50%の割引になります。
最近では、耐震に加えて「制震」も取り入れられるお客様が増えています。
「制震」とは、地震に耐える「耐震」とは違い、地震の揺れを軽減するという意味です。
イワキが採用している制震ユニット「ミライエ」は、自動車タイヤ(ブリヂストン)で知られる住友ゴムが作った制震ダンパー。強い揺れ・繰り返しの揺れに最大限の効果を発揮すると言われています。
地震によって加わったエネルギーをすぐに熱エネルギーに変換させることで、揺れを最大95%軽減させ、熊本地震でも全壊・半壊0!
イワキショールームでは、ミライエで採用しているゴム(高減衰ゴム)と一般的なゴムで作られたボールをそれぞれ用意しており、性能の違いを実験することができます。
一般的なゴムで作られたボールは高いところから落とすと跳ねますが、高減衰ゴムで作られたボールを高いところから落とすと…。
ぜひ結果はショールームでご確認ください。
●耐火性
乾燥している今の時期は、火災に気を付けるよう様々なメディアで耳にすると思います。
では実際に、1年のうちに建物火災にあう確率はいくらなのでしょうか?
令和5年度に発生した建物火災は20,974件。そのうち12,112件が住宅火災でした。日本の総世帯数は5,445万世帯ほど。そこから計算すると、1年のうちに建物火災にあう確率は0.022%でした。
人生で交通事故にあう確率が0.2%といわれているため、必ずしも低い確率とはいえません。
自宅から発生する火災は、まだ防ぐことができますが、近隣からの「もらい火」は防ぐことができません。
そんなときに大切なご家族を守る、「漆喰外壁の住まい」です。
イワキのFARMの住まいで外壁に採用している「漆喰」は、自然素材・石灰石を焼成、消化してできる消石灰を主原料とした外壁材。
身近なところでいうと、姫路城などの日本のお城の外壁に採用されています。
青空に映える真っ白な外壁は、デザイン性だけでなく「不燃材料」としても評価されています。
自然素材だからこそ、火災が起こっても有毒ガスが発生しないという点でも安心していただけます。
また、耐火性の高い、ツーバイフォー工法(2×4工法)は、火の通り道となる床や壁において、枠組材などが、ファイヤーストップ材となって空気の流れを遮断し、 上階への火の燃え広がりを防止します。 その高い耐火性は火災保険率に反映されているのも特徴です。
現在、佐伯区皆賀にて、漆喰外壁のFARMのモデルハウスを公開中。
ぜひ一度ご見学ください。
皆賀FARMモデルハウス >
●最後に
長く暮らす大切な住まいだからこそ、是非今回ご紹介したポイントを押さえた家づくりをおすすめします!
イワキでは、日々を快適に過ごせる暮らしやすさはもちろん、地震・火災など万一の時にもご家族を守れる災害に負けない住まいを提案しています。
ご不明点などありましたら、なんでもお気軽にご相談くださいね。