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ご協力とご理解をいただき大変お世話になった皆様へ
拝啓 新緑の候、爽やかな風を感じる季節となりました。
皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、私こと——
今から40年前、鉄鋼メーカーでのサラリーマン生活に終止符を打ち、40歳で全く未知の世界である建築業界に、未経験・無一文という状況で飛び込みました。
"経験がないからこそ、教えてください″
それが、私の信条でもあります。
大手ハウスメーカー様の物件に関わらせていただきながら、現場監督、職人仲間、大工の親方といった皆さまに、時には叱咤激励を受けながらも、多くのことを学び、励まされ、未知の現場に立ち続けました。
当時は人手不足の時代でもあり、若者(当時16〜18歳)を一から育てるところから始め、基礎工事やバッフォーといった作業(8~10年)も貴重な経験の一つです。
住宅・アパートの一式工事を中心に、時にはビルの外装工事やホーローパネルの施工、内装工事(軽天工事)なども手がけ、色々の業種の職人さんたちをイワキの専属として育て、元請け様のご要求への対応をしていきました。
当時未経験、無一文でも歩んでこられたのは、ゼネコン各社様、職人親方、協力業者の皆さま、そして現場で共に汗を流した仲間のおかげでございます。
また、一歩一歩、前へ進むことができたのは、皆様からのご理解とご支援があってこそと、心より感謝申し上げます。
今後も、私たちの業界では職人不足が続くと予想されます。
だからこそ、今の仲間たちとさらに連携を深め、若い世代がこの業界に関心を持ち、技術を学べる環境を築いていくことが大切だと考えております。
人にとって「住まい」は、欠かすことのできない大切な場所です。
家族全員がほっとできる、住みやすく安らぎのある空間をお届けする——
その役目を担う仕事に、心を込めて取り組んできたことは、私にとって大きな誇りであり、喜びでした。
早いもので、会社創業の準備期から数えて、41年が過ぎました。
施工における品質の確保、コスト管理、工期の遵守——
こうした基本を徹底し、さまざまな現場で培った経験を、今もなお活力として活かすことができているのは、何よりも皆様のご理解・ご協力、そして温かいご支援があってこそだと、深く感謝しております。本当にありがとうございます。
振り返れば思い出は尽きません。
山口県を襲った台風19号、そして阪神淡路大震災の復旧支援では、現地に約4年間常駐しての工事も経験しました。大変な日々ではありましたが、いずれも協力会の皆様のお力添えがあってこそ成し遂げることができたものです。感謝してもしきれません。
現在、おかげさまで多くの社員が「良い住まいを届けたい」という想いのもと、日々仕事に励んでおります。
注文住宅の設計施工を専門とする住宅メーカーとして20年目に入り、広島県を中心に事業を展開し、これまでにお引渡しさせていただいたOB様(オーナー様)は1,500組を超えるまでになりました。
また、オーナー様のアフターサービスの部門も、変わらず日夜奮闘しており、長く安心して暮らしていただける住まいづくりに取り組んでおります。
今後も「石内ペノン」などの拠点を活用しながら、リフォーム、リノベーションの展開も含め、OB様との交流をより一層深め、末長いお付き合いを大切にしてまいりたいと考えております。
現在、私も79歳を迎えます。高齢者と呼ばれる年齢となりました。
このたび、次の世代へ経営をバトンタッチすることを決意いたしました。
これまで長きにわたり、大きな事故やトラブルもなく事業を続けてこられたのは、ひとえに皆様の温かいご理解とご協力のおかげです。心より感謝申し上げます。
今後、株式会社イワキがこれまで以上に社会に貢献し、社員・協力会社の皆様が“イワキの家づくり”を楽しみながら、より一層「住みやすく、安心できる住まい」を提供していけることを願っております。
私自身は、これからの限られた“第三の人生”を、家族と共に穏やかに、健やかに歩んでいきたいと考えております。
結びに、イワキに関わるすべての皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げ、引退のご挨拶とさせていただきます。
長年にわたるご指導、ご支援、誠にありがとうございました。
敬具
令和7年4月吉日
株式会社イワキ
創業者 河内正晴
幸枝