世界に広がる
木造住宅のスタンダード

ツーバイフォー

ツーバイフォー工法の「六面体構造」は、気密性の高さや遮音性、耐火性、耐震性など、安心して暮らすための優れた効果を発揮します。近年、防災面からも注目を高めているツーバイフォー住宅は、国内外で広く採用されています。

2×4工法は、2×4材や2×10材等の木材を組んで「枠組」をつくり、構造用面材を接合し、剛性の高い版を構成、それらを一体化して頑強な「六面体構造」を形成します。

従来の工法
ツーバイフォー

ツーバイフォー工法は、従来の「柱」ではなく「面」で建物を支えるため、耐震性や耐火性などに高い効果が発揮されます。

ツーバイフォー工法紹介動画

ツーバイフォー住宅

安全で安心な暮らしを
求める品質

遮音性

生活を外音から守る

ツーバイフォー住宅の「六面体構造」で気密性が高いことや、壁自体が構造用面材や断熱材、石こうボード、外壁材などさまざまな素材によって形成される多重構造であることなどにより、家の内外の音の出入りを抑える優れた遮音性を備えています。

断熱材や石膏ボードの遮音効果

ツーバイフォー住宅の壁や天井には、繊維系のグラスウールなどが断熱材として使われています。グラスウールなどの断熱材は吸音性にも優れており、音を効率的に吸収することができます。また、壁の室内側に施される石膏ボードも遮音性能を高めます。

※(一社)日本ツーバイフォー建築協会調べ

耐久性

劣化から守る

ツーバイフォー住宅では、構造用製材に含水率19%以下のJASに基づく乾燥材を使用するだけでなく、さまざまな方法によって万全の湿気対策を行います。湿気や結露への徹底した対策によって、ツーバイフォー住宅は永く暮らせる丈夫な住まいを実現します。

床下に防湿シートと換気

床下の地盤面にはポリエチレンフィルムなどの防湿シートを敷き込み、床下の地盤面から発生する水蒸気を遮断。さらに基礎には床下全体の空気が流れるように換気口や基礎パッキンなどを設け、湿気がこもらないようにします。

防腐・防蟻処理

土台には薬剤の加圧注入によって防腐・防蟻処理を施した木材を使用します。さらに、構造用合板や、地面から高さ1m以内の主要な木材に防腐・防蟻剤を塗布します。

湿気を入れない

室内外の温度差や、温度の急激な変化などによって起こる結露。木材の腐朽の原因となるだけでなく、カビの繁殖など、住まいにさまざまな悪影響を及ぼします。ツーバイフォー住宅は壁内の断熱材が室外と室内の温度差を緩和し、結露が発生しにくい構造であることに加え、小屋裏には軒裏換気、妻換気等を設けるなど、有効な換気方法を採用しています。

耐火性

燃えにくい、広がりにくい

ツーバイフォー工法では一般的に、各部屋の壁や天井の内側全面に石こうボードが取り付けられ、火災が発生しても壁や天井の内部の温度が上昇しにくく、構造材が発火点に到達するのを大幅に遅らせることができます。また、壁や床の内部には断熱材が施されており、火災時には構造材への熱の伝達を抑えることで、石こうボードと共に木材の発火を遅らせるなど、建物内で火災が発生しても延焼拡大を遅らせる「各室防火」の考え方が取り入れられています。ツーバイフォー工法は耐火性が高いため、火災保険の保険料率にも反映されます。

延焼を遅らせる石膏ボード

石こうボードは約21%の結晶水を含んでおり、火が及ぶと熱分解が起こり、20分間近く水蒸気を発散し続けます。

出典 : 一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会

ファイヤーストップ構造

火の通り道となる床や壁において、枠組材などがファイアーストップ材となって空気の流れを遮断し、上階への火の燃え広がりを防止します。

耐震性

大災害をも克服する「余力」のある構造

剛性の高い床版や壁版などを組んでできる強固な六面体構造の住宅なので、地震で発生する縦揺れ・横揺れなどの外力を建物全体で受け止め、荷重を全体に分散させることでねじれや変形を抑え、建物の損傷を防ぐことができます。近年の大災害(熊本地震、東日本大震災、阪神・淡路大震災)でも、ツーバイフォー住宅は地震被害が少なく、高い耐震性が立証されました。

災害で立証された耐震性

熊本地震、東日本大震災、阪神・淡路大震災、それぞれの震災後の調査では、ツーバイフォー住宅のうち97%以上が「被害なし」および「多少の被害」という結果でした。

六面体構造で地震力を分散

剛性の高い床版・壁版などを組んでできる強固な「六面体構造」で地震や台風などの力を建物全体で受け止め、荷重を一点に集中させることなく全体に分散させるため、揺れに対して抜群の強さを発揮します。縦揺れ・横揺れのどちらにも強く、ネジレや変形を抑えることで、建物の全半壊を防ぎます。

建築基準法+αの性能

ツーバイフォー住宅は、耐力壁として計算されていない部分にも石こうボードや構造用面材などが張られる仕様なため、建築基準法で規定されている構造上の耐震性能に加えて、プラスアルファの余力が備わっています。

揺れを吸収する
制振ユニット「ミライエ」

ツーバイフォーの耐震性をさらに向上させる制震ダンパー。ゴムで揺れ吸収・低減し、住まいの損傷を軽減します。MIRAIEは、近年注目されている「繰り返す揺れ」に効果を発揮する制震技術です。

MIRAIE公式サイト